行う際のポイント

口腔ケアの正しい方法を知っておく事は、高齢者の負担やストレスの軽減に繋がるため、とても大切と言える。

歯磨きを行う際のポイントは、歯に対して歯ブラシを90度に当てるよう意識し、力を入れすぎないよう小刻みに動かしながらブラッシングする事だ。
特に歯と歯の間は汚れが付着しやすい箇所なので、重点的にブラッシングするようにする。

また高齢者に関しては入歯のお手入れも清潔な口腔内を維持するには大切だ。
入歯を洗浄する場合は、はじめに入歯に付着している汚れを水で洗い流してから入歯用のブラシで磨く事がポイントと言える。

次に容器に水を浸し、入歯用洗浄剤を入れて入歯を一定時間浸しておき、その後、再び水で洗い流したら入歯用ブラシで磨く。
磨く際は、洗浄剤が完全に取り除かれるまでしっかり磨く事がポイントとなる。

一方、介護をしている高齢者に対して口腔ケアを行う場合は、できる限り本人にやってもらう事もリハビリという観点で言えば大切と言える。
介護をする高齢者が立って歯ブラシできる状態であれば両足がきちんと床についているか確認する。

逆に立てずに寝ている状態で歯ブラシをする場合は、上半身が起きているか見ておく事が重要だ。
口腔ケアを行っている時は、唾液の分泌量が増えるため、顔を上げながら口腔ケアをすると唾液が誤って肺に入り、誤嚥性肺炎になる可能性があるため、その点は注意しておく必要がある。
あごが引いている状態を確認してから口腔ケアを行うのがポイントだ。